ユーフォニアム奏者 木村玲のコラム”UNVEILED” 連載スタート!《まえがき&第一回》
この度、Frogtoneアドバイザーでありユーフォニアム奏者の木村玲さんによるコラムの定期掲載がスタートいたします!
華々しい受賞歴を持つ木村さん、現在はプロ奏者としての活動と音楽教室の経営の傍ら、Frogtoneアドバイザーとして商品レビューや商品・イベントの企画開発協力、店頭でのアドバイザー業務をお願いしております。
音楽大学の受験やフランスでの留学生活、現在のプロ活動・音楽教室の運営事業との両立など、これまで詳しく語られる機会の少なかった貴重なご経験を、ぜひ皆様にもお届けしたいという想いからこの企画が立ち上がりました。
進路に悩んでいる学生の皆様のヒントになったり、ユーフォニアム愛好家の方々に楽しくご愛読いただけるコラムを目指してまいります。そして将来的に、Frogtoneや木村さんが主催されるイベントに興味を持っていただいたり、参加していただくきっかけになれば大変嬉しいです!
✏️木村さんへの質問を募集します💭
いただいたご質問はコラムなどで回答させていただく予定です。
下記リンクからぜひお気軽に質問をお送りください!
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeu6OEBAcMsYsorxI8di-wOL5Qg0IbeLuYWb7pFW3nkqGuh4g/viewform?usp=header
まえがきはここまでです。
以下よりコラム本編をお楽しみください!
(Frogtone店長🐸)
第一回のざっくりあらすじ:
中学校の吹奏楽部で第一希望ではなかったユーフォニアムと出会う。
そこから様々な出会いを経てユーフォニアムにのめり込み、高校進学、音大に入学するまでの物語です!
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<第一回 ユーフォニアムを始めた少年時代>
私は中学校の吹奏楽部でユーフォニアムを始めました。
残念ながら第1希望ではなく、ユーフォニアムと任命された時は一瞬やる気を失うほど期待をしていませんでした。
小学1年生からスイミングスクールの選手育成コースに在籍していて、6年生の冬まで毎日本格的に練習をしていました。
ですが冬の試合シーズン真っ只中に難聴になり1か月やすむことになり、お世辞にも成績は全く良くなかったので辞めて、中学からは今までと違うことをしたいなとうっすら思っていました。
中学生になり、4歳頃からピアノをやっていて楽譜が読めて音感があったこと、音楽が好きだったこと、姉が吹奏楽部だったことなどが決め手となり吹奏楽部に入部しました。
マーチングの先頭を歩くトロンボーンかトランペットがやりたかったので、ユーフォニアムに任命されたことはショックではありましたが、この後の運命を変える顧問の先生と3年生の先輩と出会います。
ユーフォニアムの上級生は1人だったのですが、その方が作曲家を夢見て音楽大学進学を考えていた先輩で、クラシック音楽やユーフォニアムの魅力についてたくさん教えていただきました。
一緒にCDを買いに連れて行ってくださったり、厳しくも楽しく楽器を教えてくださったので、中学1年生の夏にはもう課題曲と自由曲は吹けていました。毎日楽しく部活動に行っていたことを今でもよく覚えています。
まずこの先輩との出会いのおかげで、ユーフォニアムにのめり込み、夢中になることができました。
そして順調に上達していった結果、中学2年生にJBA主催の「全日本中学生高校生管打楽器ソロコンテスト」で全国大会で第2位を受賞します。
はじめてチャレンジしたソロコンテストで、楽器を始めて2年足らずでの結果に「才能がある」「木村の快進撃に勇気をもらえる」と、とにかく褒めて伸ばしてくださったのは顧問の先生でした。
プロ奏者のレッスンがない学校でしたので、全て顧問の先生とOBの先輩による指導でした。
コンクールは毎回付き添っていただきましたし、コンサートにも連れて行っていただいたり、先生からお借りした初めてのユーフォニアムのCDが、後の師匠となる木村寛仁先生の「グローリアス・ヴェンチャーズ」でした。
また、中学校のコンサートでは、「ラプソディ/J.カーナウ」や「川の流れのように」などを吹奏楽伴奏でソリストをつとめさせていただきました。
地元のお祭りなどを含めて10公演ほどあったと思いますが、このような経験をさせていただけたことは、ユーフォニアム奏者として本当に大きな一歩目だったと思います。
このような幸運で充実した中学時代を過ごし、ありがたいことに高校は吹奏楽推薦のお話をたくさんいただきましたが、その中で一番無名で、しかも小編成の高校を選びます。
もともと地元の公立の高校に進学する目標だったので、吹奏楽推薦のお話は顧問の先生にすべて断っていただいていました。
そんな中1校だけ話を聞いてみても良いかもしれない、と顧問の先生がお話を通してくれたのが須磨学園高校でした。
多くの学校が「吹奏楽部員として活躍してほしい」というお言葉の中で、須磨学園は「一緒に東京藝大を目指しましょう」といっていただいたこの一言が決め手となり進学しました。
高校は約束通りユーフォニアムのレッスン、ピアノ、ソルフェージュなど音大進学に必要なレッスンの費用を負担していただき、毎月、毎日のように受験勉強を支えていただきました。本当に感謝しています。
その結果東京藝大には合格することができませんでしたが、第2志望の愛知県立芸術大学に合格し、無事音大生になることができました。
とにかく幸運で出会いに恵まれた少年時代を過ごしました。全く知らなかった「ユーフォニアム」という楽器に出会い、そこから現在に至るまで音楽に没頭する日々を過ごしてきました。
「ユーフォニアム」との出会いが私の一番の武器となり、私を世界へと導き、たくさんの失敗や成功を経験することができました。
まだまだユーフォニアム奏者としての人生が始まったばかりですので、これからどんなコラムになっていくのか、どんな人生になるのか分かりませんが、皆様と一緒に歩んでいけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!
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◾️木村 玲(きむら あきら)さんプロフィール
1997年8月19日兵庫県西宮市生まれ。
西宮市立今津中学校吹奏楽部でユーフォニアムに出会う。
須磨学園高等学校を経て、愛知県立芸術大学音楽学部器楽科管打楽器コースを桑原賞を受賞し首席で卒業。
2022年に渡仏し、パリ地方音楽院特別課程(パリ20区立ジョルジュ・ビゼー音楽院)を満場一致の一等賞の成績で卒業。
ユーフォニアムを木村寛仁、飯田裕貴、露木薫、Corentin Morvanの各氏に師事。
第35回 日本管打楽器コンクール 第3位
17th Jeju International Brass percussion Competition 第2位(韓国)
1er Championnat national d’Orchestra d’Harmonie 第2位 (フランス)
CONGRESO AETYB SANTIAGO 2024 日本人初優勝(スペイン)
(公財)青山音楽財団2019年度奨学生
令和元年愛知県立芸術大学中村桃子賞授賞
など、国内外のコンクールなどで入賞、受賞する。
2025年春に自身初となるリサイタル・ツアーを3都市で開催。京都精華学園高等学校吹奏楽部や名古屋芸術大学ウィンド・オーケストラ等の吹奏楽と共演、また兵庫県立芸術センター主催「ワンコイン・コンサート」に出演、蒔田裕也作曲個展にて「ユーフォニアム小協奏曲」を世界初演するなどソリストとしての活動を展開中。
フランスでは主に「サクソルン・バス」の奏法、フランスにおける教育法や技術練習などを研究。Orchestre d’Harmonie de Levalloisの楽団員として、記念日のパレード出演や定期演奏会に出演。
2021年6月にBrass Lab. MOMO社より、木村玲シグネチャーマウスピース「AKIRA」「AKIRA+」をリリース。
2024年11月に株式会社UNVEILEDを設立。「Salle de Musique. 管楽器とピアノの音楽教室」の経営や、ワークショップ《ラ・テクニック!》や楽器体験会を開催している。
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